こんにちは、はらすけです。
僕はFラン大学卒業後、限りなくブラックに近い中小企業に就職。
30歳から税理士試験の勉強を始め、36歳で税理士になりました。
- 2年間ガチで勉強したけど1科目も合格できなかった
- 簿財はなんとか合格したけど税法で3年連続不合格になった
このような理由から税理士試験を諦める方もいらっしゃると思います。
でも、税理士試験を諦めることは決して恥ずかしいことではありませんし、むしろ諦めることで得られるメリットもあると思っています。
この記事は僕の個人的な意見ではありますが、税理士試験を諦めることで得られる3つのメリットを解説していきます。
税理士試験を諦めることで得られる3つのメリット
①:受験地獄から解放される
言うまでもなく、税理士試験を諦めることで「受験地獄」から解放されます。
税理士試験を例えるなら「出口が見えないトンネル」です。
このトンネルを何年も歩き続ける精神的な苦痛は、経験者でなければ分からないものです。
基本的に税理士試験の受験生は一年中勉強しています。
僕の場合ですと、平日は仕事が終わって2~3時間勉強、土日祝日は6~7時間勉強みたいな日々を過ごしていました。
一年間の勉強時間は1,000時間を軽く超えていました、、、。
そして、年に一回の税理士試験で不合格になるわけですから、そのダメージははかり知れません。
例えるなら、サッカーボールを思いっきり蹴ろうとして「空振り」した時みたいな感じです。
力を入れれば入れるほど、空振りしたときのダメージは大きくなります。
僕も実際、全てを捨てて「ガチ」で勉強したにもかかわらず3年連続で不合格になった経験があります。
なので、そのダメージの大きさを知っています、、、。
また、ギリギリの点数で不合格になったからと言って、次の年に合格する保証はどこにもありません。
不合格になって一番ヤバいなと感じたことは、お金や勉強時間が無駄になったということよりも精神的に「病んでくる」ということです。
病んでくると何をやっても成功する気がしなくなります。
また、日頃から慢性的なイライラ状態になり、周囲の人にも冷たくなったりと色々と迷惑を掛けてしまうことも起こります。
さらに、本人よりも周りで見守っている家族の方が心を痛めている可能性もあります。
このように、受験地獄は本人だけでなく家族や周囲の人にも襲いかかるのです、、、。
一度このような「受験地獄」に落ちてしまうと、そこから復活するのは並大抵の努力では足りません。
しかし、税理士試験を諦めることで、自由に使えるお金と時間が増えますし「病んでしまった」状況から早めに脱出することができます。
大切なご家族のことや、自分の長い人生のことを考えれば、方向転換を考えることは逃げることでも恥ずかしいことでもありません。
②:視野が広がる
税理士試験を諦めることで「視野」が広がります。
税理士試験に没頭しているときは「自分は税理士になるしか生きる道がない」と思い込んでいます。
確かに、これぐらい自分を追い込むことも必要なときもありますが、視野が極端に狭くなったこのような状態はまさに「諸刃の剣」です。
一心不乱に勉強を続けることで税理士に近づているかもしれないけど、逆に言えば大切な時間を消費し人生の選択肢を徐々に減らしているということに気が付きにくくなります。
税理士になることは、あくまでも自分が思い描く人生を送るための「ツール」のはずです。
「自分は何のために税理士を目指しているのか?」
「このまま勉強を継続して自分が望む人生を送れるのか?」
もう一度これらを自問自答してみましょう。
でも「税理士試験を途中で諦めてはもったいない…」と感じるかもしれません。
しかし、今までつぎ込んできたお金と勉強時間は決して無駄にはなっていません。
実際に僕の友人は簿財に合格した後「法人税法」で何年も苦しみ、その結果税理士試験を諦めました。
そして、上場企業の経理の中途採用に合格。会計事務所よりもはるかに高い年収ということも影響したのか、転職後すぐに結婚し幸せに暮らしています。
たしかに税理士試験の科目合格者は、税理士としては未完成の状態です。
しかし、一般企業の経理職ではかなりハイスペックな資格の持ち主ということになるので、転職のときに優遇されます。
税理士試験から気を離すことで、視野が広がり自分の新たな可能性を発見できるチャンスが生まれます。
③:税理士試験の経験を活かせる
これまでの数年間、税理士試験という目標に向かって勉強を継続できたということは凄いことです。
誰にでもできることではないと思います。
また「目標に向かってコツコツと努力できる」ということは、何にでも転用できる素晴らしい能力です。
この記事を書いている2020年6月現在「副業」がブームになっています。
実際に「プログラミング」「ブログ」などで本業以上の収入を得ている人も少なくありません。
副業において成果をあげるためには、目標に向かってコツコツと勉強して作業するという能力は必須になってきます。
税理士試験は諦めたけど、自由になったお金と時間を利用して副業で月に20万円とか50万円稼げるようになったらどうでしょうか?
もしかすると、税理士になるよりも自分が思い描く人生に近くなるかもしれません。
このように、税理士試験で培った「目標に向かってコツコツと努力できる能力」を有効活用すれば、人生をより豊かなもにしてくれる可能性があります。
経理職への転職を成功させる方法
税理士試験を諦めた場合、会計事務所などから一般企業の経理職への転職を考える方もいらっしゃると思います。
では2020年6月現在、経理系の求人がどれくらいあるのか?
業界最大級の求人数を持つ大手転職サイトの「doda(デューダ)」で調べてみました。
【勤務地】東京都 【年収】500万円以上 【雇用形態】正社員
その結果「719件」の求人が見つかりました。
しかし、今後も新型コロナウイルスの影響で景気が減速し、求人が減少する可能性があります。
ですので、試験勉強に専念中で現在「無職」という方で、転職を急がなければならない方は早めに行動しましょう。
経理職で転職先を探すなら「①大手転職サイト」と「②転職エージェント」を併用することをオススメします。
①:大手転職サイトの利用
大手転職サイトは、豊富な求人情報から気に入った求人に自分で応募するといったスタイルです。
なので、今すぐに転職を希望していない場合でも、どんな求人が出ているのかリサーチして求人をストックしておくことができます。
いざという時に選択肢があるだけで精神的に楽になります。
また、先ほどの「doda(デューダ)」には「dodaスカウトサービス」があり、無料の会員登録をしておくだけで求人企業側からオファーを受けることができます。
もちろん、名前や生年月日などの情報は企業側には公開されませんのでご安心ください。
大手企業からのオファーが届く可能性もあります。
「doda(デューダ)」公式ホームページ ⇒ 転職で、サイトに掲載されていない【非公開求人】を活用する方法とは?
②:転職エージェントの利用
転職エージェントは、キャリアアドバイザー(担当者)が「転職先の紹介」や「応募書類の作成」「面接対策」「年収の交渉」などを無料でサポートしてくれます。
キャリアアドバイザーは、会計事務所や経理職に精通しているので安心して相談することができます。
特に、このコロナ禍において転職市場は刻々と変化しています。なので、転職のプロによる現場からの一次情報がとても重要になってきます。
転職エージェントは定期的に求人企業に訪問しているので、求職者では絶対に手に入れることができない貴重な情報を持っています。
経理職で転職先を探すなら「MS-Japan(エムエスジャパン)」がオススメです。
MS-Japanは会計事務所や経理職への転職支援に特化しており、「税理士」「税理士試験の科目合格者」「会計事務所の経験者」にとってはぜひ利用したい転職エージェントです。
「MS-Japan(エムエスジャパン)」については、僕が利用した時の感想を含めた解説記事があるのでよかったら参考にしてください。
やっぱり… 税理士試験を継続したいという場合
でも、どうしても税理士試験を継続したいという方もいらっしゃると思います。
その場合、受験にかかる「負担」を少しでも軽くすることを検討してみてはどうでしょうか?
税理士試験は難関資格ということもあり、多大な「資金」と「勉強時間」を必要とします。
僕は受験生時代とても貧乏だったので、不合格になると来年の「受講料」が大きな負担となっていました。
大手予備校に通っていたので、毎年15~20万円を準備する必要がありました。
試験に落ちた精神的なダメージもさることながら、金銭面でのダメージも無視できません。
金銭面の負担を軽くするために、僕は「スタディング税理士講座」という教材をオススメします。
近年、その「質」「コスパ」の両方が評価され利用者が急速に増えており、官報合格者も出るなど実績のある教材です。
スタディングの特徴を超カンタンに説明すると
特徴② スマホで学習できるのでちょっとしたスキマ時間でも勉強可能
特徴③ 最短で合格するために研究されつくしたカリキュラム
といった感じです。
実際に僕が「スタディング税理士講座」を利用したときのレビュー記事があるので、良かったら参考にしてください。
「資金」「勉強時間」という2つの負担を軽減することで、チャレンジを継続しやすくなると思います。
まとめ
- メリット①:本人だけでなく家族を巻き込んだ「受験地獄」から解放される
- メリット②:視野が広がり今まで気づかなかった可能性を発見できる
- メリット③:「コツコツ努力できるという能力」は多方面で転用可能である
【②経理職への転職を成功させる方法】
- 「大手転職サイト」と経理職に精通した担当者がいる「転職エージェント」を有効活用する
【③やっぱり税理士試験を継続したいという場合】
- 試験を継続しやすくするため「資金」「勉強時間」の負担を減らす
- スタディング税理士講座ならそれが実現可能である
税理士試験を諦めることは残念かもしれませんが、数年間頑張ってきた税理士試験の勉強は決して無駄にはなりません。
また、諦めることによって初めて見えてくるメリットもあります。
この「修行」で身に付けた貴重な能力を活かせば、いくらでも今後の人生を理想のものに近づけることは可能だと思いますので、ぜひ前向きにとらえて頂ければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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