税理士試験に一番必要なものは能力?才能?学歴?
いえ違います、答えは「挫折しないメンタル」です!
この記事では、偏差値30台のFラン大学卒から税理士になった僕が、税理士試験で挫折しないメンタルにする方法ついて詳しく解説します。
あくまでも僕流の考え方や行動なので、全ての人に有効かどうかは分かりません。
しかし、これから税理士試験にチャレンジする方、税理士試験でなかなか成果が出ない方の参考になると思いますので、ぜひ最後までお読み下さい。
税理士試験で挫折しないメンタルを作る考え方・行動
税理士試験で挫折しないメンタルを作る考え方・行動は次の11個です。
①ポジティブに捉える
どんな時でもポジティブに捉えられる人は挫折しにくいです。
例えば、税理士試験は難関資格とされており成績上位15%が受かる競争試験です。
これだけを聞くと、難易度が高い試験だと怖気づいてしまいます。
でも、税理士試験の勉強を1年間まじめにやり抜ける人は凄く少ないです。
僕が予備校に通っていたころ、スタートから半年すると講義に来る受講生の数が激減していました。
さらに、作家や俳優、実業家として活躍されている中谷彰宏氏も「したい人10,000人、始める人100人、続ける人1人」とおっしゃっています。
ほとんどの人が継続できず脱落するのでビビる必要はないのです。
また、令和5年の税理士試験から簿記論と財務諸表論の受験資格が無くなったこともあり、全体的な受験生のレベルも下がっています。
なので、簿記論と財務諸表論に限って言えば、1年間まじめに頑張れば上位15%に入れる可能性はかなり高いのです。
このように、どんなことでもポジティブに捉える癖がつけば挫折しにくくなります。
②ネガティブな情報は軽く流す
苦しい時や上手く行かない時はネガティブな情報に目が行きやすいです。
特に、税理士試験は難関資格と呼ばれていることからも、ネガティブな情報の方が圧倒的に多い印象です。
ネガティブな情報を見ると、気持ちが不安になったり弱気になったりします。このような感情は勉強を続ける上でマイナスでしかありません。
また、ネガティブな情報を浴びすぎると上手く行かない理由を「他責」にしやすくなります。
「自分は悪くない、試験制度や環境が悪いんだ」と。その結果、挫折に向かうケースもあります。
ネガティブな情報は挫折を招く要因を含んでいるので、近づかないのが吉です。
もしもネガティブな情報を見たとしても「軽く流す」か、無理やりでも「ポジティブに捉える」ようにしましょう。
③ポジティブな発言・妄想をする
日本には「言霊(ことだま)」という考え方があり「放った言葉が現実になる」というものです。
少しスピリチュアル的な話かもしれませんが、過去の経験からこれは本当だと思います。
税理士試験の合格者だけではなく、経営が上手く行っている会社の経営者もとにかく前向きな発言が多いと実感しています。
また、言葉だけではなく「思ったこと」も現実になります。
どんな人でも「将来なりたい自分のイメージ」があるはずです。
苦しいときや挫折しそうなときは、夜寝る前に将来の自分をイメージして勝手にワクワクしてればOKです。
僕は税理士試験の6年間、毎晩のように将来の自分をイメージしていました。
いま試験勉強がつらいなら、寝る前に「最後の科目の合格通知が届いた瞬間の自分」をリアルにイメージしてみて下さい。
合格の文字を見たあなたはどんな行動をとるのか?あなたのご家族や友人からどんな言葉をかけられるのか?
こんなこと考えてるとワクワクしませんか?
このように「ポジティブな発言・妄想」が挫折しそうなメンタルを支えてくれます。
④勉強のノルマはゆるく設定する
勉強のノルマが高すぎる人は挫折しやすいです。
例えば、「毎日3時間勉強する」といった高いノルマを設定すると、勉強を始めた頃はいいのですが徐々にそのノルマが重荷になってきます。
1日サボると、次の日に6時間やって挽回しようと無理なことをやってしまいます。
やがて、挽回できなくなり自己嫌悪になり挫折するというパターンです。
ですので、勉強のノルマを設定するなら「限りなくゆるいノルマ」をオススメします。
僕がやっていたのは「毎日5分以上必ず勉強する」というもの。1日5分の勉強なら小学生だってクリア可能なレベルです。
体調不良の日でも、テキストを5分読むくらいならできます。
超ゆるいノルマですが、毎日欠かさず半年とか1年継続できると自己肯定感が想像以上にアップします。
勉強のノルマを「超ゆるく設定」することで挫折を防止できます。
⑤次は自分の順番だと思え
僕は税理士試験で「3年連続合格なし」という経験をしています。
3年連続合格なしは精神的にキツイ状況ですが、「来年は必ず自分が合格する順番でしょ!」と思っていました。
当然ですが今年の合格者は来年はいませんし、結果発表の時点で合格に一番近いのは間違いなく今年落ちた「浪人生」です。
なので、ある程度の根拠がある自信です。
よく言えば「ポジティブな人」、悪く言えば「おめでたい人」かもしれませんが、万が一試験に落ちてしまったら、「次は絶対に俺の番!」と前向きに捉えましょう。
⑥環境の変化に柔軟に対応する
税理士試験は短くても4年、長ければ10年かかる「長期戦」。
その間に試験制度も変わるし新しい税法条文も追加されます。さらに、結婚や出産などプライベートの変化や、担当顧問先が増えすぎて勉強時間が確保できなくなるというケースも考えれられます。
自分の力では変えられない変化について、不平不満を言っても解決しません。
そんな時は「じゃ、どうすれば解決できる?」と前向きに考えることが大切です。
試験制度の変化や新しい税法条文の追加もみんな同じ条件です。ここで頑張ればライバルに差をつけられるチャンスかもしれません。
また、結婚や出産で忙しくなった場合も、今まで見逃していたスキマ時間で勉強できないか探したり、思いつかない場合は他の受験生のやり方を真似したりと解決策は必ずあるはずです。
顧問先が増えすぎてどうしようもない時は、残業が少ない会計事務所に転職するという解決策もあります。
予備校の受講料の支払いがしんどくなった場合は、低価格なオンライン教材に変えるという解決策もあります。
「環境の変化を受け入れ解決策を考える」
長期戦である税理士試験では「環境の変化に対応できる人」は挫折しにくいです。
⑦苦しい時は人と会話する
苦しい時は人と会話すると良いです。一人でいくら悩んでも良い結果にはなりません。
ただし、会話する相手は「前向きな人」「上手く行っている人」、いわゆる「景気がいい人」にしましょう。
落ち込んでいる時、前向きな人と話していると「こんな小さなことで落ち込んでたのか」とバカバカしく思えてくる時があります。
また、自分よりもつらい状況なのに明るく振舞う姿を見ると「こんなことで負けてられない」と、立ち向かう勇気が出てきます。
僕は税理士試験で成果が出ない時、人との会話でかなり救われました。
ですので、苦しいときや挫折しそうなときは「景気がいい人」と会話するとメンタルの回復が早いです。
⑨常に自分を信じる
常に自分を信じることができれば挫折しにくいです。
でも、「今まで失敗や挫折ばかりで自分を信じられない…」という方もいるでしょう。僕もそうでした。
なので、少しずつ成果を積み上げ信じられる自分にする必要があります。
と言っても、ものすごい成果を上げる必要はありまん。
先述した、「毎日5分以上必ず勉強する」を1年継続するだけでも信じられる自分になれます。
三日坊主ばかりだった僕にとって、1年間欠かさず勉強を継続できただけでも大きな成果でした。
焦らなくてもいいので、小さな成果を着実に積み上げることから始めましょう。
小さくても何か成果があれば、自分を信じることができますし挫折しにくくなります。
⑩退路を断つ
最終手段は「退路を断つ」です。
強制的に挫折を防止する方法ですが、文字通り後がない状況なので挫折が許されません。
僕はこの方法を取りました。30歳で会社を辞め税法免除のために大学院に入学。卒業と同時に田舎を離れ都内の会計事務所で働きながら税理士になりました。
この方法は独身の方や若い方には向いていますが、守るべきご家族がある方にはおすすめではありません。
なので、挫折しないための行動の一つとして「参考程度」にお考え下さい。
⑪おじ部をフォローする
最後はおまけですが、僕が運営している「おじ部」(X旧Twitter)」をフォローして下さい。
僕の受験経験から、勉強の継続のために重要だと感じた事を毎朝ツイートしています。
2020年5月から毎日投稿を続け、2023年11月時点でフォロワーは8,300名を超えました。
もしよかったツイートを見てやってください。
税理士になる具体的な方法
途中で挫折しないメンタルを作る方法が分かったら、あとは具体的な行動あるのみです。
とは言え、税理士になる具体的な方法が分からないという方も多いでしょう。
そこで、様々な年齢や立場の方が税理士になるためのロードマップを作成しました。
僕の実体験に基づいて書いたロードマップなので必ず参考になるはずです。
30歳から税理士を目指す方法
30歳になると、このまま今の会社で働くのか、それとも転職するのか迷うことも多いと思います。
僕が税理士を勉強し始めたのは30歳の時でした。
30歳から税理士になる方法をこちらの記事「30歳社会人が最短で税理士になるための完全ロードマップ / Fラン卒でもなれた!」に詳しくまとめています。
30歳から本気で税理士になりたいという方は、ぜひ参考にして下さい!
40歳から税理士を目指す方法
40歳から税理士になることももちろん可能です。
しかし、40歳になると結婚して子供ができ、住宅ローンがあったりと30歳の時とは状況が大きく変化している方も多いはずです。
ですので、ある程度「作戦」を考えながら資格取得を進める必要があります。
そこで、40歳から税理士を目指す具体的な方法について、こちらの記事「税理士を40代から勉強して目指すのは可能?具体的な方法を現役税理士がガチ解説」に詳しくまとめました。
40歳からガチで税理士に目指したい方は参考にして下さい!
50歳から税理士を目指す方法
50歳から税理士になることは可能です。
50歳になると会社の定年がちらつき始めて、定年後の暮らしを具体的にイメージするようになります。
また、子供に手がかからなくなる一方、子供の学費など金銭的な負担が増えてくる年代です。
金銭的な負担も増えますが、自分の時間も増えてきたという方もいらっしゃると思います。
50歳から税理士を目指す場合、税理士として働ける年数を考え、5科目合格(官報合格)は諦めた方が良いかもしれません。
ですので、「大学院での科目免除(税法2科目)」を利用することがほぼ必須になります。
50歳から本気で税理士を目指す方法については、こちらの記事「50歳から税理士を目指すのは可能?具体的な方法を現役税理士が解説!」を参考にして下さい。
主婦から税理士を目指す方法
もちろん主婦の方でも税理士ななることは可能です。
- 子供の教育費が不安…
- 旦那様がかなり年上で旦那様が定年した後の生活が心配…
などの理由から税理士を目指す30歳前後の主婦は専業主婦、兼業主婦を問わず増えています。
主婦の方が税理士を目指す場合、一番のネックとなるのが「勉強時間の確保」でしょう。
家事や育児、仕事、勉強を同時に行うことは難しいですが、不可能ではありません。
スキマ時間を効率よく使って科目合格を果たす主婦も多いです。
⇒【スタディング体験談】仕事と子育てをしながら簿財2科目合格!短期間で官報合格(5科目合格)が理想です。
しかし、短期間かつ高い確率で税理士資格を取得するなら、やはり大学院での税法2科目免除は利用した方が無難でしょう。
主婦から税理士を目指す具体的なステップについては、こちらの記事「主婦から税理士になるには…?ママが税理士を目指す具体的ステップを解説」で詳しく解説しています。
シングルマザーから税理士を目指す方法
シングルマザーから税理士になるのは可能です。
一番の問題は「勉強時間の確保」です。
ご実家からの全面的な支援を受けられるなら、勉強時間の確保もかなり現実的になります。
また、少しでも勉強時間を確保する為に、日常のスキマ時間を有効に使うことは必須。
詳しくは以下の記事「シングルマザーから税理士になる方法を完全解説」で解説しています。
高卒から税理士を目指す方法
高卒でも税理士になるのは可能です。
高卒者が税理士を目指す際、一番の問題点が「税法科目の受験資格」です。
税理士試験の受験科目は「会計科目」と「税法科目」に分けられます。
会計科目は受験資格が無く誰でも受験できますが、税法科目には受験資格があります。
受験資格を得る方法はいくつか存在します。
僕がおすすする方法は「会計事務所で2年以上働く」というもの。
この方法ならお金をもらいながら、税法科目の受験資格と実務経験が積めるので「一石三鳥」です。
高卒者が税理士になる方法については、こちらの記事「高卒から税理士になるには?なり方を超具体的に解説してみました」で詳しく解説しています。
大学生から税理士を目指す方法
大学生が最も税理士資格に近い環境にあります。
なぜなら、社会人とは比べ物にならない「勉強時間」が確保できるからです。
ですので、現在大学生で税理士を目指したいという方は、前向きに検討すべきだと思います。
予備校・通信講座によっては「学割」がきくので受講料も安いです。
通信講座最安値のスタディングの場合、学割で全商品20%OFFになります。
現役大学生が税理士になる方法については、こちらの記事「【何学部でも問題ナシ?】大学生から税理士になる方法を徹底解説」で詳しく解説しています。
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